次世代スパコンは毎秒1エクサ(100京)回の性能を目指す。開発費は京の1110億円と同水準を目安にしており、文科省は14年度予算の概算要求に一部を盛り込む。1エクサ級のスパコンは米国や中国も開発を目指している。
計画通りの高性能を実現できれば、地震や津波による被害予測の精度が飛躍的に向上するため、文科省は防災分野への活用に期待を寄せる。
産業用途でも新素材や、分子の挙動を計算に入れた新薬の開発など幅広い分野で応用できる見込みだ。
ただ、次世代スパコンは数十万キロワット以上にのぼる大量の電力を消費するため、有識者会議では、省電力や効率的な冷却システムの技術開発が課題として挙げられた。