石炭火力発電は、液化天然ガス(LNG)などを使った他の火力発電と比べて燃料費が安いのが特徴だが、その一方で二酸化炭素(CO2)の排出量が多いなど地球温暖化に与える影響が指摘されている。
東電は、大型の原発2基分に相当する260万キロワットの火力発電の新増設を計画しており、コストが安い石炭火力発電が想定されている。2~5月に、発電設備を設置・運営する事業者の入札を予定している。
環境省は、入札を中止させる権限は持っていないが、発電所建設の際に事業者が提出する環境影響評価に意見表明できる。
原発の再稼働が進まない中で、代替電源の火力発電への依存度が高まっている。原発に頼らずに、温暖化対策と電力の安定供給を両立させることの難しさが浮き彫りになった格好だ。