吉利汽車は2006年にマンガニーズ・ブロンズ社に出資。株式の23%を買収して経営に参画したが、翌07年から同社は赤字経営を続けている。昨年には、中国で製造した部品に問題があったことから大規模リコール(回収、無償修理)が発生し、資金繰りが行き詰まっていた。
しかも日本やドイツの企業もタクシー製造ビジネスに参入し競争が激化しており、同社の先行きは明るくない。
専門家たちは長く続く英国の伝統的な企業体質を変えることは困難だとして、中国企業の狙いは有名な英国ブランドを買収して企業イメージを向上させることにあるのではないか-との見方を示している。