中国レアアース寡占に風穴か 米国産“復活”で各国の期待膨らむ (4/5ページ)

2012.12.2 08:05

モリコープ社のレアアース採掘場=11月12日、米カリフォルニア州マウンテンパス

モリコープ社のレアアース採掘場=11月12日、米カリフォルニア州マウンテンパス【拡大】

  • モリコープ社の鉱山で採掘されたレアアース=11月12日、米カリフォルニア州マウンテンパス

 モリコープと米国産レアアースの復活劇は、市場を牛耳る中国にいいように振り回されてきた各国にとっても朗報で、中でも強い期待を寄せるのが、同社の“上得意”の日本だ。

 モリコープは昨年、米国以外で生産したレアアースを含め、約6割を日本向けに出荷した。スミスCEOは「日本は古くからの友人であり、世界のレアアース産業においても重要な市場だ」と強調する。

 日本は中国の輸出規制を痛い教訓として、約9割を中国に依存しているレアアースの調達先の多様化を急ピッチで進めている。

 たとえば、インド政府が最近、レアアースの対日輸出を正式承認したほか、カザフスタンでは住友商事などによってレアアース精製施設が建設され、年明けに日本への輸出が始まる。大手商社が中心となり、世界各地でレアアースの開発プロジェクトが進行している。

 これらにより、年間3万トン弱とされる国内需要を抱える日本は来年以降、少なくとも年間約1万3千トンを確保できる見通しで、国内需要の5割近くを中国以外から調達できるめどが立ちそうだ。

中国側は「環境や資源の保護が目的だ」と反発

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