検察、ロッテ創業者の重光武雄氏に出頭を要請
ロッテ裏金疑惑【ソウル=藤本欣也】韓国ロッテグループの裏金疑惑などを捜査しているソウル中央地検は5日、創業者の重光武雄(韓国名・辛格浩)氏(93)に対し、7日に出頭するよう要請したことを明らかにした。脱税容疑などで取り調べる。聯合ニュースが報じた。
武雄氏側は「高齢で健康状態が良くない」として、訪問による事情聴取を希望しており、検察側と調整しているという。
武雄氏をめぐっては、日本のロッテホールディングス(HD)の株式を、長女の辛英子被告(73)=業者から不正資金を受け取った背任収財などの罪で起訴=らに譲渡した際、6千億ウォン(約560億円)ともいわれる贈与税を支払っていない疑惑などがある。
ソウル中央地検は今月1日から2日未明にかけ、長男の重光宏之(同・辛東主)氏(62)を横領容疑などで約17時間にわたり取り調べた。再度の事情聴取を予定しているとも報じられている。
同地検は5日、次男の重光昭夫(同・辛東彬)韓国ロッテグループ会長(61)の側近の取り調べを行った。昭夫氏の取り調べは来週にも行われるとの見方が強まっている。