【試乗インプレ】レクサス「IS200t」で残雪の箱根を走破してみた! (3/6ページ)

  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t。写真では伝わりにくいが、エロティックでマッシブな佇まい。実物、カッコイイです
  • レクサスIS200t。シルエットはオーソドックスなセダン。でもディテールに目を凝らすと…
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t。スポーティーグレードだけあって、前輪は扁平率40の極太タイヤ
  • レクサスIS200t。後輪は異形タイヤ、扁平率35でさらに太い!
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t。FSPORTグレード専用のエンブレム
  • レクサスIS200t。ミラーの端に、死角に入った左右の後続車を知らせるアラートが内蔵されている
  • レクサスIS200t。2リッター直列4気筒ターボエンジン。エンジンルームもっとスカスカかと思ったら、結構ビッシリ詰まってます
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t。遮音材の効き具合はバッチリ。寂しいくらいにキャビンは静か
  • レクサスIS200t。トランク内。間口が広く、容量も必要十分ですが、タイヤハウスの張り出しが意外と大きいかな
  • レクサスIS200t。6:4分割でトランクスルーに。段差は大きめ
  • レクサスIS200t。そこはかとなく和のテイスト
  • レクサスIS200t。ヒーター装備のハンドル
  • レクサスIS200t。ここにもエンブレム
  • レクサスIS200t。フル液晶のメーターパネル。タコメーターは針表示、スピードは数値表示
  • レクサスIS200t。スポーツモードに切り替えると、タコメーターの目盛りに白い縁取りが
  • レクサスIS200t。エンジンオフで真っ暗
  • レクサスIS200t。マーク・レビンソン製のオーディオ。クルマ自体の高い遮音性と相まって、キャビン内は動くオーディオルーム
  • レクサスIS200t。ナビ画面は少し奥まったところに配置。運転の邪魔にならず、視線移動も最小限で済み、目のピントも合わせやすいが、ちょっと遠いかな
  • レクサスIS200t。高めのセンターコンソール。カップホルダーの位置が高すぎるのが難点
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t。ダッシュボード右端
  • レクサスIS200t。ペダルはアルミ製
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t
  • レクサスIS200t。試乗した日の箱根は路肩に残雪、ところどころ視界20m程度の濃霧が発生するコンディション。果たして、その乗り味は…
  • レクサスIS200t。試乗した日の箱根は路肩に残雪、ところどころ視界20m程度の濃霧が発生するコンディション。果たして、その乗り味は…
  • レクサスIS200t。試乗した日の箱根は路肩に残雪、ところどころ視界20m程度の濃霧が発生するコンディション。果たして、その乗り味は…


 エンジンとは関係ないが、ハンドルが非常に軽いこともスポーティーさを感じにくい大きな原因だ。せめてスポーツモードに切り替えた時だけでも、もう少し重さが感じられるようにならないか。

 ISというのはIntelligent Sportの頭文字だったはず。BMWの3シリーズを目標に、コンパクトなスポーティーセダンとして開発がスタートしたと記憶している。初代モデルは日本ではアルテッツァとして発売された。レクサスの国内展開が始まった2代目からは高級路線を前面に押し出して(値段も倍になって)、現行の3代目に至る。一日本人のクルマ好きとして、ISには高級でありながら、スポーティーでもあってほしいと個人的には思う。レクサスとしては、スポーツクーペのRCがラインナップされた現在、ISはサルーン寄りのクルマにしていくつもりなのかもしれないが。

 とにかく、ISの走りは徹底してスマートだった。荒っぽいところを見せない。と言って、けっして遅いわけではない。クルマの流れをリードできるだけの加速の良さはしっかりと備え、実際にいい感じで加速しながらも、そのスポーティーな気配は消され、キャビンの中はあくまでも穏やかさを保つ。スポーツモードに切り替え、変速プログラムが高回転寄りになっても、その印象はさほど変わらない。8速の多段ATは、変速ショックも皆無で、タコメーターを見ていなければいつ変速したのかもわからないほどだ。不思議なもので、この現行ISのジェントルな走りに慣れてくると、元気よく走ろうという気にならなくなってくる。それよりも、ゆったり流れに身を任せてクルーズするほうが「らしい」と思えてくるのだ。積極的な運転操作に誘うリニアな走り味よりも、運転経験の多寡にかかわらず誰でも安全に快適に速く走ることができる質の高いイージーさを採る。それがプレミアムブランドたるレクサス流なのかもしれない。

高級車ならではの優越感