反政府暴動、マグマの如き人民の恨み 「石橋を叩いて渡らない」中国ビジネス (1/3ページ)

2013.11.9 19:00

28日、中国版ツイッター「微博」に一時投稿された、北京の天安門前で炎上する車両の写真(共同)

28日、中国版ツイッター「微博」に一時投稿された、北京の天安門前で炎上する車両の写真(共同)【拡大】

 ウイグル族蹂躙の歴史

 北京・天安門に車が突入、炎上した事件は、ツィッター時代のお蔭で、かなり世界中へ映像がばらまかれたようで、習近平政権への衝撃は直接・間接を含めて、かなり大きかったかと思われます。

 一般的な報道では、車に乗っていたのは3人のウイグル族で、新疆ウイグル自治区で発生した暴力事件で直系の親族が当局者に射殺されたことへの“報復”ではないか-ということですが、実際は最低8人がかかわっていた、そして協力者を含めると相当数のウイグル族が関わっていたようです。

 ご存知のように、シルクロードの歴史に繋がる新疆ウイグル地区は、中共が強制的に配下にした多くの自治区の中でも、極めて広大な面積を持ち、石炭をはじめ、天然資源の宝庫であるとされています。このため漢民族資本が人海戦術と財力でこの地を早くから蹂躙し続け、この地では暴動が絶えなかったようです。

 ウイグル族はイスラム教信徒であり、漢人の横暴は、男性の髭を剃らせたり、女性の頭巾を剥がしたりと宗教的冒涜も度を過ぎたものがあったようで、相当の恨み辛みが度重なる反政府暴動の裏に隠されてきたものといえます。

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