プシュッ。プシュッ。プシュッ。心地よい音とともに、缶ビールが次々と開けられていく。毎週土曜日の17時から放送しているJ-WAVE「SAPPORO BEER OTOAJITO」の収録現場。クリス・ペプラーがゲストを迎え、その人のこれまでを音楽でふりかえるこの番組では、実際にビールを飲みながら、収録を行います。
苦労した下積み時代に慰められた曲。成功の階段を駆け上ったときにヒットしていた曲。くじけそうになったときに励まされた曲。必ずしもよい想い出ばかりではありませんが、人生の節目節目にあった音楽を重ねると、その時のことが鮮明に思い出され、手にしたグラスを傾けるピッチもついつい早くなります。辛い記憶も思いのほか冗舌に語ってくれるのは、「呑みながら」というシチュエーションのなせる技か。いつしか、ゲスト、ホストの区別もなくなり、お互いの音楽への熱い思いをぶつけあい、話は脱線して放送に使えないパートも多々(笑)。編集するディレクター泣かせのこの番組でこれまで収録中にビールをあけた最高記録は12本。用意した冷えたビールが足りなくなるのではとスタッフがあわてるエピソードも。