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【アメリカを読む】「政治の素人」後押しする反ワシントン感情 (4/4ページ)

2015.9.8 09:00

支持者の求めに応じて、一緒に写真に収まる元神経外科医のベン・カーソン氏(左)。来年の米大統領選をめぐって乱立状態の共和党候補たちの中で、支持率が2位に浮上し、「静かな台頭」ぶりをみせている=2015年8月27日、米アーカンソー州リトルロック(AP)

支持者の求めに応じて、一緒に写真に収まる元神経外科医のベン・カーソン氏(左)。来年の米大統領選をめぐって乱立状態の共和党候補たちの中で、支持率が2位に浮上し、「静かな台頭」ぶりをみせている=2015年8月27日、米アーカンソー州リトルロック(AP)【拡大】

 実績を問われる共和党

 共和党はオバマ政権のリベラルな政策に異議を唱え、上下両院の議席を増やしてきた。昨年11月の中間選挙でいずれも過半数を占めたが、1年近くの実績はどうだっただろうか。

 多くの候補が撤回すると主張していたオバマケアは続き、イスラエルとともに強く反対していたイラン核問題の最終合意も履行される公算が大きい。キューバとの国交も回復された。

 これでは、有権者の3分の2に当たる67%が、政治経験者よりも「外部からワシントンに新しい手法をもたらす人物」を望んでいるという事実(モンマス大調査)にも納得がいく。

 ファーストレディー、上院議員、国務長官を務めたクリントン氏が「ワシントン」から逃れることはできない。ブッシュ氏も兄のジョージ・W・ブッシュ前大統領によるイラク開戦のくびきを負う。行き場を失った「反ワシントン」感情がトランプ、カーソン両氏のような非政治家に向かっている。(ワシントン支局 加納宏幸(かのう・ひろゆき)/SANKEI EXPRESS

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