【アートクルーズ】
子供たちの夏休み期間に合わせた企画展「しくみのひみつ アイデアのかたち」が、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC、東京・西新宿)で開かれている。旗取りやカードを使ったゲームを通して、「分身」を探したり、「二進法」を理解したりと、大人も一緒に楽しめる、知的な「体験型アート」がそろっている。
ゲーム感覚で
藤木淳の「1.5人称の世界」では、鑑賞者がゲームをしながら、自分自身に近い存在を見つけ出す。
「P055E5510N」(2011年)では最初に、赤、黄、青、白の人形の群から、自分が操作しているゲーム機とつながっている人形を探す。そして、上下左右に人形を動かして、立てられている旗を取るスピードを競う。しかし、他の人形とぶつかったりすると違う動きをしたり、いつの間にか、ゲーム機が別な人形とつながったりと、一筋縄ではいかない。
ほかにも、ヘッドホンで遠ざかっていく「自分の鼓動(心音)」を聞きながら、鼓動が大きくなる方向へ追いかけるゲームもあり、斬新で面白い。