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【Q&A】物価目標先送り 想定外の原油安 円安「副作用」も懸念 (1/3ページ)

2015.5.4 10:40

金融政策決定会合後の記者会見を終え、席を立つ日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁=2015年4月30日、東京都中央区日本橋本石町の日本銀行本店(共同)

金融政策決定会合後の記者会見を終え、席を立つ日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁=2015年4月30日、東京都中央区日本橋本石町の日本銀行本店(共同)【拡大】

  • 農林中金総合研究所の南武志主席研究員(共同)
  • 三菱UFJモルガン・スタンレー証券の嶋中雄二景気循環研究所長(共同)

 日銀は、2%の物価上昇目標の達成時期を先送りし、黒田東彦(はるひこ)総裁の就任時の目標を事実上断念しました。

 Q 物価上昇目標とは何ですか

 A 商品やサービスの価格の変動を示す「消費者物価指数」が、前年より2%上昇するよう目標を設けて金融政策を運営することです。物価が下がり続けるデフレからの脱却を目指し、日銀が2013年1月に導入しました。

 Q 目的は

 A 物価が上がれば企業の売り上げが増え、従業員の賃金を増やすことが期待されます。企業が工場や設備を新しくし、個人がたくさん買い物をするようになれば、経済の好循環が生まれると考えました。

 Q 海外でも導入されているのですか

 A 米国や英国、韓国、カナダなどが導入しています。ただデフレ脱却が目的の日本とは異なり、海外では行き過ぎたインフレの抑制を目的としている例が目立ちます。日銀の物価目標の有効性について専門家の意見は分かれています。

<最近の原油安が大きな要因です>

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