【尼さんの徒然説法】
緩やかな風が吹くたび、はらはらと散りゆく桜の花びら。美しい風景ですがほんの少し寂しくもあります。そんな私の足元で「私もいるわよ」とスミレの花がささやくように揺れていました。華やかでなくとも咲く花にはそれぞれの美しさがあります。私たちも胸を張って「自分の花」を咲かせていきましょう。
肌そのものを清める
新年度を迎えるこの季節は、真新しい制服やスーツ姿が目につきます。まぶしいほどのその姿は清潔感にあふれ、見るからに清々(すがすが)しく感じられます。この清潔感は、対人関係において一番大事なものと言えましょう。流行の先端をいくファッションはとてもおしゃれ。しかし中には外見を飾ることのみにとらわれ、あまりお風呂にも入らず、何日も下着を取り換えない。また部屋はゴミだらけで掃除もしないという人がいるようです。そういう人はいくら外見を飾り立てても残念ながら清潔さが感じ取れません。