【国際情勢分析】
中国で3月上旬、女性の権利向上を訴える女性活動家5人が公安当局に拘束され、波紋を広げている。欧米メディアはこの問題で中国批判を続け、米国の政府高官や有力政治家も相次いで釈放を求めた。
25歳から32歳の5人
拘束された女性活動家は、李●●(=女へんに亭、=女へんに亭)氏(25)、韋●●(=女へんに亭、女へんに亭)氏(26)、王曼氏(32)、鄭楚然氏(25)、武●●(=山へんに榮、山へんに榮)氏(30)の5人。いずれも3月8日の「国際女性デー」に合わせて6、7日に北京や広州で、公共交通機関での痴漢などセクハラ行為の撲滅を呼びかける活動を計画していたところ、当局に次々に拘束され、「騒ぎを起こそうとした」容疑で刑事勾留された。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版、3月27日)は社説でこの問題を取り上げ、「中国での政府批判やその他の言論に対する抑圧は、1989年の天安門事件以降で最悪の状態にある」とする人権団体の見解を伝えた。