ふだんなかなか目にすることができないマイノリティーに関する情報を届けてきた「まぜこぜエクスプレス」。これまでの取材を通じて感じたことを振り返り、新しい年に何をすべきなのか考える2回目は、「障がい」について。
ハンディを可能性に
Get in touchで活動し、まぜこぜエクスプレスの取材をしていると、「障がいのある人はかわいそう」というイメージは、いい意味でどんどん裏切られていく。自身のハンディキャップを受け入れながら、特性を生かし人生の可能性を広げている人たちに出会えるからだ。
元パラリンピック競泳選手の成田真由美さんは、幾度も大病を患いながら不可能と思われるチャレンジを続けてきた。車椅子の生活だが、「健常も障がいも関係なく、いろんな人が一緒に何かをすることが普通になってほしい。そうなるきっかけをどんどん作りたい」と意欲的だ(2014年11月5日掲載)。
「自閉症ラッパー」という肩書をもつGOMESS君は、一般的には「コミュニケーションが苦手」とされる障がいをもっているが、ラップで自分を表現し、音楽によって深く人とつながってきた。「音楽をつくるのが楽しい。人から求められるってすごくうれしい」という彼の音楽は、多くの人を勇気づけ、その人気も急上昇している(2014年9月10日掲載)。