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【まぜこぜエクスプレス】Vol.35 豊かな表現 手話だからできる (1/4ページ)

2014.12.10 16:35

集まってくれた明晴学園の子供たち。後ろの窓には「どこにいても、きみはきみだ」のメッセージ=2014年11月21日(tobojiさん撮影、提供写真)

集まってくれた明晴学園の子供たち。後ろの窓には「どこにいても、きみはきみだ」のメッセージ=2014年11月21日(tobojiさん撮影、提供写真)【拡大】

  • ろう学校「明晴学園」理事長の斉藤道雄さん(左)と一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる=2014年11月21日(提供写真)

 ≪バイリンガルろう学校「明晴学園」≫

 東京都品川区にある、ろう学校「明晴学園」は、手話を第1言語(母語)として獲得し、その手話をもとに第2言語として日本語の読み書きを習得する日本で唯一のバイリンガルろう教育を行っている。ろう児は手話を身につける過程で豊かな「ろう文化」に育まれながら、社会の多数派である聴者(聞こえる者)の文化を知り、尊重することを学んでいく。明晴学園の文化祭「千神祭」にお邪魔し「バイリンガル・バイカルチュラルろう教育」について、理事長の斉藤道雄さんに聞いた。

 聞こえる人はまねできない

 文化祭のはずなのに静か…。そうか、ろう学校だからかー。ちょっと緊張して校内へ。驚いた! とんでもなくにぎやかなのだ!

 とても静かに、にぎやかなのだ。児童たちの動き、表情、漂う空気、親御さんの笑顔、すべてが華やいでいる。「写真展 小5/6教室 スライドショーもあります!」と書かれた看板を掲げながら廊下を歩く子、スピーディーな手話を交わしながら笑いあう子、お客さんを自分たちの教室に招き入れようと誘ってくる子…。「こんなに生き生きと瞳輝く、子供らしい子供たちに出会ったのはいつ以来だろう」と感動。うっかり、聞こえない子供たちだということを忘れそうになった。

ろうにはろうの文化

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