フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」の本社が銃撃され編集者ら12人が死亡した事件で、仏内務省は9日、パリ北東のセーヌエマルヌ県ダマルタンアンゴエルの工場団地にある建物に逃走中の容疑者兄弟2人が少なくとも1人の人質を取って立てこもり、捜査当局が包囲していることを明らかにした。一方、欧米のメディアによると、兄は中東のイエメンで国際テロ組織アルカーイダ系武装組織の軍事訓練を受けていたことが分かった。さらに、2人はフランスで生まれ育った「ホームグロウン(自国育ち)」のテロリストだったことが仏社会に衝撃を与え、事件はその対策の難しさを浮き彫りにした。
ダマルタンアンゴエルはシャルル・ドゴール空港から約10キロ。英BBC放送によると、空港では滑走路の一部が一時閉鎖された。周辺地域では学校も閉鎖され、地元当局は住民に外出を控えるよう呼びかけた。