【アートクルーズ】
即興からポピュラーまで幅広い音楽に関わる大友良英が、音楽と美術両ジャンルの融合に挑んだ作品「音楽と美術のあいだ」が、NTTインターコミュニケーション・センター(東京都新宿区)で公開されている。8人の演奏者の即興演奏と不思議な映像が響き合い、自然や宇宙さえ感じさせる独特な空間を生み出している。音楽とは何か、美術とは何かを改めて考えさせる内容だ。
展覧会は、2008年に山口県の山口情報芸術センターで展示された「quartets」と、階段にスピーカーを設置して大友のギター演奏を聞かせる「guitar solos 1」から構成されている。とくにquartetsは山口県での公開後、再公開を求める要望が出ていた。都内で公開するのは初めてとなる。
quartetsでは、暗く広い部屋の中央にサイコロ状の白い箱が設置されている。その4つの側面には、演奏者のシルエットが映し出される。4つの側面に対面する部屋の壁面には、水面や水滴、地面、炭、油面などの映像が映し出されている。