天童荒太さん(以下天童) 知り合いの頼みだからやる、知り合いだから当然助ける…つまり今必要とされているのは、いかに離れた人同士、地域同士がつながっていられるかということですね。
松尾道夫さん(以下松尾) その一つの方法が、「お祭り」でいい。祭りをすることで、離れた地域だけじゃなくて、近所の顔も見えるし。うちのNPOがある地元の商店街のお祭りに、南会津から来てもらったりね。お互いに交流しておけば、何かあったときに役に立つ。川内村は今は支援を受ける側ですが、今度首都圏で何かあったら支援したいと言っている。もらいっぱなし、やりっぱなしじゃなくて、お返しできるような仕組みを作っていく一つのツールでもあります。
同時被災のリスクなし
天童 いわゆる親戚づきあいですよね。地縁血縁のない離れた地域に、新しく親戚を作るようなことをやられた。