《養和2年(1182年)3月に源頼朝公が妻政子の安産を祈って造作させたと云(い)われています。「道の上に道を置く」形式の古参道は珍しく、現在は国指定史跡「鶴岡八幡宮境内」の一部に含まれています》
元は海岸まで置き石の道が延びていたと推定されているが、室町時代に地震で損壊したり、明治時代に横須賀線が通ったりして、だんだんと短くなっていったという。
《両側の土塁部に桜が植樹されたのは大正6年(1917年)頃の大改修からで、昭和40年(65年)頃の大改修でほぼ現在の姿に整備されました》
夜桜見物は春の楽しみの一つなのだが、最近はどうも花の勢いが衰えている印象もあった。参道の安全確保などとともに、美しい桜並木の回復、育成も整備工事の目的の一つに挙げられている。(編集委員 宮田一雄/SANKEI EXPRESS)