【Ｑ＆Ａ】原発再稼働　地元同意　「川内方式」がモデルに (1/3ページ)

　九州電力川内原発１、２号機（鹿児島県薩摩川内市）の再稼働に、鹿児島県など「地元」が同意を表明しました。

　Ｑ　原発の再稼働に必要な手続きは

　Ａ　まず原子力規制委員会の審査に合格しなければなりません。規制委は９月１０日に、川内原発について新規制基準への適合を認める審査書を正式決定しました。ただ再稼働には審査合格に加え、立地自治体の同意も必要になります。

　Ｑ　地元の同意とは

　Ａ　原発が所在する道県や市町村は、電力会社と安全協定を結んでいます。法的な根拠はありませんが、原発の増設や重要な設備の変更をする際、電力会社は自治体と事前に協議することになっています。電力会社も国も事実上、自治体の意向を無視して再稼働を決めることはできません。

　Ｑ　川内の場合は

　Ａ　１０月２８日に薩摩川内市の議会が再稼働を認める陳情を採択し、市長が同意を表明、今月７日には県議会も賛成の陳情を採択し、伊藤祐一郎知事が同意を表明しました。手順は明確化されていませんが、政府は「川内方式」が今後の再稼働手続きのモデルになると期待しています。

再稼働はいつ？　年明け以降になりそうです