先日、ミュージカル「雨に唄えば」を見てきました。わが番組「あなたとハッピー!」を聴いていただくと、顔に似合わず、ミュージカル好きなことがわかります。
ミュージカル映画の名作「雨に唄えば」の舞台版。ブロードウェーで絶賛され、そしてついに日本上陸。ジーン・ケリーが雨の中で唄い踊るシーンはあまりにも有名です。あのシーンをどう再現するのか。舞台になんと12トンもの雨を降らせるといいます。そして演じるのは世界的なバレエダンサーのアダム・クーパー。
いやいや、度肝を抜かれるとはこのこと。踊りのキレ、大きさ、フォーメーションの華やかさ、素晴らしい内容でした。
ストーリーは、無声映画からトーキーに移行する頃のハリウッド。スター女優の声が耳ざわりなほど甲高く、歌は残念な音程で、それをごまかすために悪戦苦闘…そんなコメディー。この女優、完全なるかませ犬的な役まわりなんだけど、「声はいいけどルックスが」と逆なことをよく言われる私は、妙に感情移入したりして。
ずぶ濡れでアダム・クーパーがタップを踏む。あがる水しぶきの美しさ。さらには客席に向けて水たまりを蹴りあげると、これがきれいに弧を描いて飛んでくる。