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愛しのラテンアメリカ(17)ボリビア 先住民の権利拡大 ときに行きすぎ (1/4ページ)

2014.9.21 12:00

新しくオープンしたショッピンモール内のスケートリンク。ラパスの新名所として真っ先にホストファミリーが連れて行ってくれた。民族衣装を着た先住民系のお客はほとんどみかけない=ボリビア・ラパス(緑川真実さん撮影)

新しくオープンしたショッピンモール内のスケートリンク。ラパスの新名所として真っ先にホストファミリーが連れて行ってくれた。民族衣装を着た先住民系のお客はほとんどみかけない=ボリビア・ラパス(緑川真実さん撮影)【拡大】

  • 先住民系の人々によるデモ行進。「ほとんどのデモは裏金で操られている」という噂もよく聞いた=ボリビア・ラパス(緑川真実さん撮影)
  • ラパスの中心地からバスで1時間ほど行った場所。家畜を放牧中の女性は、少し移動しては腰をかけ、またちょっと動いては休み、目の前のすり鉢状に広がる街並みを眺めていた=ボリビア・ラパス郊外(緑川真実さん撮影)
  • 街中ではスーツを着ている人をほとんど見かけない=ボリビア・ラパス(緑川真実さん撮影)
  • 昨年亡くなったウゴ・チャベス・ベネズエラ元大統領の就任14周年を祝う「LE_MONDE_diplomatique」の紙面。チャベスの写真や肖像画も街でよく見かけた=ボリビア・ラパス(緑川真実さん撮影)
  • 大統領の肖像写真(中央段の右から2番目)は、はがき、お役所の壁など至る所で見られる。自伝的映画のDVDも販売されている=ボリビア・ラパス(緑川真実さん撮影)
  • 先住民のマスコットがそえられたケーキ=ボリビア・ラパス(緑川真実さん撮影)
  • ボリビア・ラパス

 「マナミ、それは恐れているからよ」

 南米ボリビアで、先住民として初めて国のトップに選出されたエボ・モラレス大統領(54)。彼の就任に伴い貧困層の生活が改善するなど一定の成果が出ているのに、なぜ富裕層は政権に批判的なのか。ラパス日本人会に勤めるベティと話していると、そんな答えが返ってきた。

 彼女は続ける。「富裕層は公の場では政府を批判しない。実は先住民に負い目を感じているから。そして権利を拡大していく先住民に恐怖を感じているのも事実よ」と、ボリビア国民の心理を表現した。中間層に属しながら、モラレスの政策を評価する人に初めて会った。

 以前は社会に対する不満すら訴える術がなかった先住民たちが、モラレス就任後は「声」をあげるようになった。頻繁に遭遇したストライキやデモ行進からも見て取れる。自信を取り戻し、生き生きとしているのは、彼らのしぐさや表情から一目瞭然だった。

「元々は私たちの土地」と主張する先住民グループ

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