「96時間」シリーズで知られるアクションスター、リーアム・ニーソン(62)が新作サスペンス「フライト・ゲーム」(ジャウム・コレット=セラ監督)で演じたのは航空保安官。高度1万2000メートルを飛行する旅客機という密室空間を舞台に、自分の携帯電話に乗客の殺害を予告する脅迫メールを次々と送りつける、姿の見えないハイジャック犯と激しい心理戦を展開する。
物語の行方を最後まで左右する謎の女を好演したのがジュリアン・ムーア(53)。「窓側の席が好きだから」と男性客に席替えを頼み、わざわざ航空保安官の隣席に陣取ったのだから、見る方も彼女の一挙手一投足に興味がそそられるというわけだ。ムーアはSANKEI EXPRESSのメール取材に「正直に言えばアクション映画は苦手なの。ノーよ」と思わぬことを口にしたが、以前にも共演したリーアムには「一緒にいて居心地のいい人。控えめで、周囲に気を配る温かい人よ」と大きな信頼を寄せており、迷わずに出演を決めた。