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米大統領、イラク限定空爆を決断 (1/5ページ)

2014.8.9 07:30

  • イラク・首都バグダッド
  • イラク北部クルド人自治区アルビン
  • イラクをめぐる隣国の構図=2014年6月25日現在
  • イラク各勢力の分布=2014年6月18日現在
  • イスラム過激派「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」の活動範囲=2014年6月13日現在、※ワシントン・ポスト紙による
  • イラクの民間人死者数の推移、※2014年は3月まで、暫定値含む。NGO法人「イラク・ボディー・カウント」による

 バラク・オバマ米大統領(53)は8月7日夜、ホワイトハウスで声明を発表し、イラクで攻勢を続けるイスラム過激派「イスラム国」に対し、米軍による限定的な空爆を承認したと表明した。米軍は7日、イラク北部シンジャールの上空から、イスラム国に追い詰められたクルド族の住民4万人に、人道支援物資を投下した。

 「指導力」回復狙い

 大統領は「過激派が北部クルド人自治区のアルビルへ進撃し、(そこで活動する)米国人(軍人)の生命が危険にさらされる場合や、シンジャールの住民の状況がさらに悪化し、イラク政府から要請があれば行動を取る」と表明。これらを前提とする空爆命令を、米軍にすでに出したことを明らかにした。

 米、イラク両軍はアルビルに統合作戦センターを置いているが、イスラム国はそこから約60キロの地点まで迫っている。イスラム国は7日、北部のキリスト教徒の街カラコシュなども制圧。教会で十字架を下ろしたという。

オバマ米大統領 失墜した「指導力」を取り戻す狙いも

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