サイトマップ RSS

【外交文書公開】ニクソン大統領「失望」 不信あらわ (1/5ページ)

2014.7.25 09:05

1969年11月、米ホワイトハウスで日米首脳会談を行う佐藤栄作首相(左)とリチャード・ニクソン大統領(共同)

1969年11月、米ホワイトハウスで日米首脳会談を行う佐藤栄作首相(左)とリチャード・ニクソン大統領(共同)【拡大】

  • 1971年3月、リチャード・ニクソン米大統領が佐藤栄作首相に送った書簡の内容を日本語で記したものの部分。「失望と懸念を隠すことができない」と書かれている(共同)

 外務省は7月24日、外交文書86冊を一般公開した。1960~70年代にかけた、日米繊維交渉や中国の国連代表権問題が中心で、日本の繊維製品の対米輸出規制を話し合う日米繊維交渉が決裂した71年春、ニクソン米大統領が佐藤栄作首相に「失望と懸念をかくすことが出来ない」と、強く非難する異例の書簡を送っていたことなどが分かった。

 書簡については「佐藤栄作日記」に記述があるほか、米側で英文が開示されており、存在が知られていたが、日本政府が公開したのは初めて。他の公開文書と合わせ、繊維問題が首脳間でこじれ、日米関係が「戦後最悪」(信夫隆司(しのぶ・たかし)日大教授)のレベルに陥っていく史実が浮かび上がった。

 71年7~8月の米中接近、ドルと金の交換停止という2つの「ニクソン・ショック」の際、日本政府は米側から事前通告がなく大混乱した。書簡にある大統領の首相への根深い不信感が、2つのショックがもたらす日米外交危機の引き金になったとみられる。

 書簡は71年3月12日付。和訳文が手書きで3ページにわたり記されていた。直前の8日には日本の業界団体が、米側要求とかけ離れた、日本側に有利な繊維製品の輸出自主規制を発表していた。

国交ない中国の国連加盟を極秘検討

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ