雷(いかずち)のハンマーで神々の敵と戦う北欧神話の「雷神トール」から着想を得たスーパーヒーローが大活躍する米人気漫画「マイティ・ソー」について、出版元のマーヴェル・コミックスは7月15日、主人公「ソー」を男性から女性に変更すると発表した。
10月スタートの新シリーズから登場する。ヒーロー漫画になじみが薄い女性ファンを開拓するのが狙い。ディズニー・アニメ初のダブル・ヒロイン(姉妹)が登場する「アナと雪の女王」が昨年(2013年)冬から爆発的にヒットし、6月には米映画「スター・ウォーズ」初の女の子向け玩具の発売が決まるなど男性中心だった米国の“ヒーロー”を取り巻く環境が激変している。
「マイティ・ソー」
「ソーが持つハンマーには『このハンマーを手にした者は誰であれ、もし彼にその価値があれば、必ずソーの力が与えられる』との碑文が刻まれているが、この碑文を更新する時がきた」
マーヴェルの編集者、ウィル・モス氏は、今回の性別変更についてこう説明し「新たなソーは女性による一時的なキャラクターではなく、今後、唯一無二のソーになる。彼女にはその価値がある」と意義を訴えた。