【Viva!ヨーロッパ】
デンマーク東部の深く入り込んだフィヨルドの最奥部に位置する街・ロスキレ。この街の“顔”となっているロスキレ大聖堂には歴代のデンマークの王・王妃が眠り、1995年には世界遺産に登録された。そのほか大学やロックフェスティバルでも有名で、デンマークを代表する街だ。
フィヨルドの最奥部
氷河によって浸食された地形であるフィヨルド。ノルウェーの深く切り立った崖に挟まれた狭い水路、というイメージを持つかもしれないが、デンマークのフィヨルドは、一見流れがないちょっとした川のようであり、親しみやすい。デンマーク人の先祖であるバイキングは、敵に攻め込まれにくいフィヨルドの最奥部に街を築いた。その一つがロスキレである。
ロスキレの街はおよそ1000年前に始まった。「ロー(Ro)」の「泉(kilde、キレ)」から名付けられたとされ、今でも泉が湧いている。
フィヨルドの海岸には、バイキング船博物館があり、多くの観光客を集めている。そこから少し上がった高台に大聖堂がそびえ立ち、その周辺に繁華街が広がる。