「LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)」の人も、そうでない人も、年齢も国籍も超えてみんなが集えるコミュニティースペース「カラフルステーション」が、東京都渋谷区の神宮前2丁目にオープンした。流行の最先端のスポットでありながら、昔ながらの商店街も残るユニークな街を舞台に、どんな化学反応が起きるのか。東ちづるが突撃取材。
「聖地」新宿2丁目
ゲイタウンの新宿2丁目は、セクシュアルマイノリティー(性的少数派)の“聖地”。マイノリティーには居心地よく、普段はマジョリティーだと思っている人たちにとっては、立場が逆転する、非日常的で刺激的なスポットだ。
新宿・歌舞伎町で育った杉山文野(ふみの)さん(ニューキャンバス代表)には、2丁目も遊び場だった。文野さんいわく「2丁目は、すべてを受け入れる懐の深い街」。そんな街が他にもあれば、多様な人たちがもっと生きやすい社会になるのではないかと考えていた。
文野さんは、「LGBTと、いろんな人と、いっしょに」をテーマに活動する松中権さん(グッド・エイジング・エールズ代表)と手を組み、「東京にもう一つの2丁目を作りたい!」と、活動を始めた。