米国とアフガンは、6月14日に予定されるアフガン大統領選の決選投票で次期大統領が決まれば、駐留米軍の地位を定める「安全保障協定」を結ぶ。カルザイ氏は締結を拒否してきたが、決選投票に進出したアブドラ・アブドラ元外相(53)とアシュラフ・ガニ元財務相はいずれも前向きだ。
≪米大統領「2つの戦争」終結に道筋≫
オバマ米大統領は5月27日、アフガニスタン駐留米軍の撤退に向けた工程表を示すことで、ブッシュ政権から引き継いだイラクとアフガンの「2つの戦争」の終結という公約に道筋を付けた。
オバマ氏は次期大統領選がある2016年の末に全面撤退の期限を設定し、任期中に幕引きをする姿勢を明確にしたが、米軍撤退後に治安が悪化したイラクと同じ道をアフガンがたどらない保証はない。
成果を強調
ホワイトハウスでの記者会見で、オバマ氏はアフガン作戦の成果を強調した。
「(国際テロ組織)アルカーイダに重大な打撃を与え、(司令官の)ウサマ・ビンラーディンを抹殺した」