≪一緒に逃げられず後悔…生還女子生徒に喜びなく≫
ナイジェリアで270人以上の女子生徒を拉致したイスラム過激派ボコ・ハラムへの対策を協議する「ナイジェリア安全保障サミット」が5月17日、パリで開催され、協議終了後、フランスのフランソワ・オランド大統領(59)は国境管理強化やテロ関連情報の共有を目指す「中長期の地域行動計画」を採択したと発表した。国際社会はボコ・ハラム包囲網の構築を急ぐ。
拉致事件発生から1カ月が経過しても解決の糸口は見えない。各国は女子生徒の救出に全力を挙げるとともに、新たなテロを防ぐため、哨戒活動や武器密輸取り締まりなどの面で協力態勢を早急に整える方針。
ロイター通信は17日、外交筋の話としてナイジェリアが国連安全保障理事会にボコ・ハラムの制裁を求めることに原則的に同意したと報じた。
協議終了後の記者会見でオランド氏はボコ・ハラムが先端兵器を使いこなすなど高い戦闘能力を持っているとの認識を示した上で「アフリカで活動する全てのテロ組織と結びついている。欧州にとっても脅威だ」と強い危機感を示した。