ナイジェリア北東部ボルノ州で4月、女子生徒270人以上が武装集団に拉致される事件があり、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム」の指導者、アブバカル・シェカウ容疑者は5月6日までに、女生徒らを「奴隷として売り飛ばす」とするビデオを発表した。オバマ米大統領は6日、「全てのできることをやる」として、女生徒の救出を全面支援する考えを表明した。
シェカウ容疑者は声明で「西洋の教育は終わるべきだ。少女たちは(学校を)去り結婚せよ」と述べ、女性が教育を受けることへの敵意をむき出しにした。
ボコ・ハラムは4月14日、ボルノ州にある学生寮を襲撃し女生徒たちを拉致。約50人は自力で脱出したが、220人以上が連れ去られたままだ。
一部は実行犯グループに結婚を強要されたり、隣国カメルーンやチャドに連行されたりしているとの情報もある。
ロイター通信によると、ナイジェリア北東部では今月(5月)5日から6日にも、武装した男たちが村を襲撃して少女8人を拉致する事件が起きており、ボコ・ハラムの関与が疑われている。