ただ一方で、「選定が間違いだったとしても、今さら開催地が変更になるわけではないが…」とも補足した。
また、欧州の主要国内リーグが「8月開幕5月閉幕」の日程で組まれているため、W杯は6月から7月にかけて行われるのが不文律になっているが、ブラッター氏は「(平均最高気温が42度前後の)カタールの夏の暑さではプレーは無理」と語り、冬開催に移行される可能性について「多分そうなる。いや、多分以上、確実だ」と力説した。
もとは米国開催支持
インタビューの内容は、16日の欧州主要紙誌でも報じられ、「なぜ今、この問題を蒸し返すのか?」「会長選をにらんでの発言か?」などとさまざまな臆測を呼んでいる。
ブラッター氏は元々、カタール開催には反対し、米国開催を支持していたとされる。そんな中、10年12月の理事会でカタールの多数派工作に力を貸したのが、“ナポレオン”の異名を持つ元フランス代表主将で、欧州サッカー連盟(UEFA)会長のミシェル・プラティニ氏(58)だった。