ネピドー宣言では、2015年の「ASEAN経済共同体」の発足に向けて投資や貿易の自由化を進めることを訴え、地域の平和や安定にASEANが中心的な役割を果たすと強調。加盟国の連携強化を確認した。
ASEAN議長国ミャンマーのテイン・セイン大統領(69)は会議閉幕後、記者会見し、ASEANが南シナ海などの懸案で結束して対応していくことを確認した。(ネピドー 吉村英輝/SANKEI EXPRESS)
≪国際社会に一致団結アピール≫
ASEANの首脳会議は5月11日、南シナ海問題の平和的解決などをうたった「ネピドー宣言」を採択し、南シナ海などで覇権的行動を活発化させる中国を牽制(けんせい)する姿勢を確認した。宣言では中国を名指しすることは避けるなど、ASEAN加盟国の間では対中国で依然として温度差があるものの、ASEANが国際社会に向け、南シナ海問題の解決に向けて結束してアピールしていく動きも出始めた。