【国際情勢分析】
マレーシア航空機の行方不明から1カ月以上が経過し捜索が長期化する中、中国政府や中国人乗客の家族の対応が、各国メディアの批判の目にさらされ始めた。捜索に参加する中国当局の協調性の低さや怒りにまかせた家族の対応が、国際的な常識を逸脱しているとみられているようだ。
だが、中国メディアは、こうした報道自体が西側諸国の陰謀であるかのように反論している。
「助けになるより障害」
米紙ニューヨーク・タイムズ傘下の国際紙インターナショナル・ニューヨーク・タイムズは4月16日、「航空機捜索で中国は助けになるより障害だとみられている」と題する記事を掲載した。記事が問題視したのは、中国の巡視船「海巡01」が(4月)4、5の両日、不明機の「ブラックボックス」の可能性がある電子信号を探知したとする出来事だ。この事実は(4月)5日、中国国営新華社通信の報道で明らかになった。捜索を主導するデビッド・ジョンストン豪国防相(58)は(4月)5日、「(中国側から)報告は受けていない」と述べた。