「ノドの調子が悪く辻井さんに自由に弾いていただいた音を諦めて、仮で歌った声に合わせて、もう一度弾いてもらった。でも、上がった音源を聴いて本当に申し訳なくて、涙がこぼれたんです。世界的なピアニストが僕に合わせるなんて失礼だと…。辻井さんが自由に演奏されたもので、僕が歌わなきゃって。苦しんで生み出した思い出の曲です」
おごりと自分への怒りと辻井さんへの尊敬の念。一人歩きだからこそ気づかされた。ATSUSHIが一人のアーティストとしてまた大きくなった。(特別記者 清水満/SANKEI EXPRESS)