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アンネの日記破損「恥ずべき行為」現地から警鐘 アウシュビッツ日本人ガイド、自著も被害 (1/2ページ)

2014.3.9 13:21

国立アウシュヴィッツ博物館の公認ガイド、中谷剛さん。後方に見えるのは、「ARBEITMACHTFREI(労働は自由への道)」と記されたゲート(池田祥子撮影)

国立アウシュヴィッツ博物館の公認ガイド、中谷剛さん。後方に見えるのは、「ARBEITMACHTFREI(労働は自由への道)」と記されたゲート(池田祥子撮影)【拡大】

 国内外に波紋を広げる「アンネの日記」や関連書籍の破損事件に、第二次大戦当時、多くのユダヤ人が連行されたポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所跡地の博物館で日本人唯一のガイドを務める中谷剛さん(48)も心を痛めている。「悲劇を教訓にした歴史の継承」を目的に、現地で活動を始めて20年近く。事件の被害品には中谷さんの2つの著作も含まれていた。「非常に残念。恥ずかしい行為だ」。中谷さんは「こうした犯罪を許さないという姿勢が必要だ」と感じている。

 神戸市出身の中谷さんは、小学6年のときにナチスによるユダヤ人らの大量虐殺(ホロコースト)について学び、関心を抱いた。

 20歳の大学生だった1987年、初めてアウシュビッツを訪問。91年には勤務先会社を退職し、ポーランドに移住した。

 アルバイト先の先輩男性がアウシュビッツ強制収容所からの生還者だったこともあり「歴史の伝承に自分も関わらなければ」と決意。97年、アウシュビッツ博物館初の外国人ガイドとなり、日本人旅行者らに当時の社会情勢や時代背景なども含めて解説してきた。

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