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パキスタン和平交渉 早くも頓挫の危機 (1/4ページ)

2014.2.28 08:10

  • パキスタン北西部の部族地域、北ワジリスタン地区

 【国際情勢分析】

 パキスタンでテロを繰り返しているイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」と政府の間で始まった和平交渉が始まったばかりで早くも頓挫の危機にひんしている。タリバン運動がテロ攻撃の矛を収めず、政府側もタリバン運動の根城に戦闘機などで激しく攻撃を加えているからだ。昨年(2013年)発足したシャリフ政権が掲げた対話による和平の実現は、遠のいた形だ。

 政府側が攻撃宣言

 「われわれは、重大な政策転換を行った。今後はテロの一つ一つについて、アフガニスタン国境沿いにある武装勢力の根城への攻撃で対抗する」

 パキスタンのチョードリー・ニサール・アリ・カーン内相(59)は2月26日、下院でこう宣言した。この日、政府はテロ対策を盛り込んだ国家安全保障政策を下院に提出した。

タリバン運動 その後も各地でテロ

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