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パキスタン和平交渉 早くも頓挫の危機 (4/4ページ)

2014.2.28 08:10

  • パキスタン北西部の部族地域、北ワジリスタン地区

 タリバン運動は、パキスタンの民主憲法にシャリーア(イスラム法)を適用することを求めており、交渉でこの点での相違は最後まで平行線をたどるとみられる。このため、協議は弱体化したタリバン運動に組織再編の時間的猶予を与えるだけだとの批判が根強い。

 ユスフザイ氏は「タリバン運動は、米軍がアフガンから撤退するまでの間、組織力を温存する時間稼ぎに交渉を利用するようタリバンや国際テロ組織アルカーイダから助言を受けている」と指摘している。(ニューデリー 岩田智雄(いわた・ともお)/SANKEI EXPRESS

 ■パキスタンのタリバン運動(TTP) パキスタン北西部の部族地域を中心に活動するイスラム教スンニ派武装勢力。アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンと同じパシュトゥン人を中心とし、タリバンとは同盟関係にある。シャリーア(イスラム法)による統治を目指し、各地でパキスタン政府・軍、米国などへのテロ攻撃を行っている。ノーベル平和賞候補になった少女マララ・ユスフザイさんを銃撃したことでも知られる。

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