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米MS、CEOにナデラ氏 ゲイツ氏が「技術アドバイザー」 (2/3ページ)

2014.2.6 10:50

 ≪携帯・クラウド 巻き返し創業者頼み≫

 米マイクロソフト社の技術アドバイザーに就任した、創業者のビル・ゲイツ氏。ナデラ氏は、経営の一線から退いていたゲイツ氏を指南役として引っ張り出し、出遅れた携帯端末や、成長するクラウドサービスの強化で巻き返しを図る。

 引退表明から復帰

 「技術や製品開発に多くの時間を割いてほしいと頼んだ」。ナデラCEOは2月4日、全社員に宛てたメールで、ゲイツ氏に事業への関与を深めるよう要請したことを明らかにした。

 それに応える形で、ゲイツ氏は会長という肩書を外す代わりに知見の深い技術の助言役に就任。2008年の“引退”表明後は自らの財団を通じた慈善事業に尽力していたが、今後は「自分の時間の3分の1超」をMSに注ぎ込むと表明した。

 課題は山積している。パソコン市場の低迷で看板製品「ウィンドウズ」は不振が続く。バルマー前CEOはタブレット端末への対応を進め、ソフト中心の事業から「機器とサービス」への転換を目指した。

 スマートフォン向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン」は世界で数%のシェアしかなく、先行する米アップルやグーグルの背中は遠い。買収するフィンランド・ノキアの携帯電話事業との円滑な統合も重要だ。

インド出身のサトヤ・ナデラ氏 「携帯とクラウドが最優先だ」

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