節分の3日を前に「恵方巻き」商戦が本格化している。最近の景気回復傾向に合わせ、スーパーや百貨店など流通各社は、例年よりワンランク上の食材を使った豪華な商品を投入し、単価アップを狙う。
恵方巻きは、節分の夜にその年の方角「恵方」に向かい太巻きを食べる関西地方の風習で、福を招くとされる。ことしの恵方は東北東だ。
イオンは「家族で楽しむ節分」をテーマに、本州と四国の総合スーパーで瀬戸内産のアナゴ入り(790円)などを販売。「例年よりも高めの商品に人気が出る」とみており、グループ全体の売り上げで前年比10%増を目指す。
東武百貨店池袋店(東京都豊島区)はフォアグラや松阪牛を使った1万1550円の恵方巻きの予約を受け付けた。既に締め切ったが「数本の注文があった」という。
三越銀座店(東京都中央区)は「焼き穴子巻キャビア添え」(5250円)や、大トロやタラバガニが入った有名すし店の「豪華海鮮恵方巻き」(1万500円)などを展開。担当者は「上質志向に応えたい」と意気込んでいる。
コンビニも品ぞろえを充実させた。セブン-イレブン・ジャパンは「サーモンといくらの上恵方巻き」(450円)など「具材の比率を高め、味や品質を向上させた」とアピールしている。(SANKEI EXPRESS)