宇都宮氏、集団的自衛権も
特定のイメージ先行を払拭する陣営も目立った。
元日弁連会長の宇都宮健児氏(67)は、多摩市内のデパート前で行った街頭演説で、「福島原発で発電された電力を一番使っていたのは都民だ。大きな責任を負っている」と語り、原発・エネルギー問題に最も多くの時間を割いて訴えた。
だが、弁護士としての消費者金融問題の実績や災害対策のほか、集団的自衛権の行使容認反対など話題は多岐にわたった。その分、景気や雇用には触れず、東京五輪も「脱原発」の必要性の中で触れる程度。「脱原発だけでは票は出ない」(陣営幹部)として、幅広い層の掘り起こしを狙う。