□映画「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」
光があれば影があるのが芸能界の現実。日本のアイドル界でもセンターや選抜メンバー制度などスポットが当たる人と当たらない人の差ができてしまっています。先日もジャニーズのKis-My-Ft2から、「舞祭組(ぶさいく)」というユニットが派生、いつも後ろの方にいる4人のメンバーが、前面の3人への複雑な思いや、自分たちがいないと彼らは輝けないという自負を歌っていました。そこまで開き直れればまだ幸せかもしれません。先輩のバックで踊っていた後輩がデビューするチャンスもあります。アメリカはさらにスターの格差が顕著で「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」に出てくる、バックコーラスのベテラン歌手たちも、見えない壁の前に悩み、時には心が折れそうになりながらも、プロの仕事をこなしています。
強いエゴがない
「数歩の距離だけど難しい。バックコーラスからメーンの位置に来るにはね」と、冒頭で語るブルース・スプリングスティーン。