【京都うまいものめぐり】
京都御苑のすぐ近く、数寄屋造りの町家で日本人の舌に合わせた四川料理を提供するのが「マダム紅蘭」。メニューには聖護院蕪(かぶら)を使ったスープや、堀川ゴボウのきんぴらなど京野菜の持ち味を生かした逸品が並ぶ。いずれも辛さを抑えた上品な味わいで、週末や休日は予約客らでいっぱいに。また、ジューシーな豚の角煮を挟み込んだ東坡(トンポー)バーガーは全国から注文が相次ぐ人気商品で知られる。落ち着いた座敷で味わうこの店のおもてなしは、中華料理のイメージを変えてくれるかもしれない。
前菜の一皿として登場するのは、「聖護院大根柚子生酢の玉子巻き」。千切りにして甘酢に漬け込んだ聖護院大根と金時ニンジンを、薄く焼いた卵で巻き、一口サイズの短冊状に盛り付けた。
歯応え、彩り楽しく
ふんわりした卵焼きの食感と大根とニンジンのサクサクした歯応えがマッチ。脇には大葉の上にトマトが載せられ、黄、赤、緑…と彩りも見た目を楽しませてくれる。