2013年も年の瀬ということで、さまざまなメディアで1年を振り返る企画が実施されています。毎週土曜日の夜に、一つのテーマをひもときながら、その奥にある真意を探る番組『PRIME FACTOR』(21:00~25:00 ナビゲーター:ショーンK)でも、今年の事象から何が導き出せるかを探っています。
1回目の先週放送分は、主にプロダクツを中心に2013年のヒット商品から消費動向を探りましたが、特に目立ったキーワードが「適度な進化」。ここ数年、言われ続けてきた感もありますが、2013年は(実感する、しないにかかわらず)アベノミクス効果で景気が上向きになっていることから、少し高くてもより付加価値があるものを消費者が好んだ傾向があるようです。
今までの期待を裏切らず、かつ新しさも感じられるものに注目が集まりました。思えばコンビニにならんだあの飲料も、量販店で売り切れたあの家電も、画期的な新商品というものではなく、定番商品を健康や高級志向にアレンジしたものだった気がします。消費者の失敗したくない気持ちと、アベノミクスの高揚感による消費に、適度な進化がぴったりだったようです。一方、企業側も不景気でコスト削減を強いられ、斬新な新商品を開発する余力がなくなってきており、お互いのニーズがマッチした年だったのかもしれません。