【尼さんの徒然説法】
お日様が昇ってくることが待ち遠しい季節となりました。早朝、真っ白に霜の降りた景色は冷たく、そして少しばかり寂しく感じるものですが、お日様の光がほんの少しあたるだけで、きらきらと、それはそれは美しい虹色に輝きはじめるのです。閑(しず)かな冬の朝が目覚めようとする、この美しいひと時が私は大好きです。
教育の原点
私の務める寺院の庫裏には金色に縁取られた教育勅語の額がかかっています。師匠はこの額をなぜ掲げているのか、次のようにお話しして下さいました。「戦後、修身や教育勅語がGHQによって排除されたことで日本人の精神は崩壊してしまった。教育を根本から変えていかなければ日本の将来は目に見えている。良いものは時代を経ても良いのだ。教育勅語は教育の原点とすべきものである」と。
教育勅語には「皇室の祖先は日本建国以来、長い歴史の中で深く厚い徳を築き、また国民は世々、心を一つにして忠義と孝行を尽くし、今日に至るまで立派な行いをしてきた。