秋波送る橋下氏
多数決による決着-。再編志向の大阪系がこの手法にこだわるのには理由がある。維新は(12月)5日、トルコなどへの原発輸出を可能にする原子力協定に対する多数決を行い、旧太陽系の意に反して「反対」を決めたが、このとき多数決を強く求めたのは大阪系だ。旧太陽系をねじ伏せるにはもはや多数決しかない、というのが大阪系の本音だ。
大阪系が統一会派に固執するのは、衆院で維新53人と江田新党15人を合わせると計68人となり、第一会派の民主党の56人を上回るからだ。
「俺たちが野党第一会派になったとき、民主党のお尻に火がつく。そこからが再編だ。主役は民主党ではない。主役は維新だ」
橋下氏側近はそう息巻く。
橋下氏も9日、「江田さんに大義ありと思っています。考え方は一緒だ。維新だって(合併の際には)新しい政党にしなければいけないだろう」と秋波を送った。(SANKEI EXPRESS)