記者会見では渡辺喜美代表への批判を繰り返した。
特定秘密保護法をめぐっては「代表が密室で安倍晋三首相と手を握り賛成ありきの修正協議を進めた」。党運営では「党の存続が自己目的化し、自民党にすり寄り、与党化していく動きもみられる。許すことはできない」とこき下ろした。
ただ、新党のメンバーは衆参合わせて15人の小勢力だ。それでも、維新の松野頼久国会議員団幹事長(53)が呼びかける統一会派に江田氏はこう言い放った。
「念頭にありません」
江田氏は旧太陽の党系と政策や理念が異なると感じている。旧太陽系を抱える維新と、理念の違いから渡辺氏と決別した江田氏が統一会派を組むのは“自殺行為”に等しい、という判断がある。
そこで問われるのは維新の今後だ。
「江田新党と大阪維新の会系で政策を近づけて、維新内の多数決で旧太陽系に勝つ。旧太陽系が出ていけばそれでいいし、すり寄ってくるならそれでもいい」。橋下(はしもと)徹共同代表(44)=大阪市長=ら在阪党幹部に近い大阪系議員はそう語る。