ピアノと並んでメジャーな楽器といえばギター。でも、ギターと一言でいっても、そのスタイルはさまざまだ。一般的にロックミュージシャンが弾くのはエレクトリックギターだが、その中にも数え切れない程の種類があるし、アコースティックギターにもスチール弦を張ったフォークギターとフラメンコ仕様のギターではまた違う。そういった多種多様なギターのなかでも、基本となるのがいわゆるクラシックギターだ。文字通り、クラシックの演奏家が主に使用しているが、ボサノバやジャズなど一部のジャンルでも使われてきた。しかし最近は、ポップフィールドで活躍するアーティストのなかでもクラシックギター・ファンが増えている。
つぶやくように深みある世界
そのひとりが、シンガー・ソングライターの青葉市子だ。彼女は2010年に19歳の若さでアルバムデビューし、いま最も勢いに乗っているアーティストといってもいいだろう。