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純文学とミステリーの融合です 「去年の冬、きみと別れ」作家 中村文則さん (1/4ページ)

2013.11.13 18:00

小説で「共感の先にあるものを書きたい」と語る、作家の中村文則氏=東京都渋谷区(瀧誠四郎撮影)

小説で「共感の先にあるものを書きたい」と語る、作家の中村文則氏=東京都渋谷区(瀧誠四郎撮影)【拡大】

  • 「中村文則」という枠を、自ら次々と超えていく。この作家には、“安住”という言葉は似合わない=東京都渋谷区(瀧誠四郎撮影)
  • 「昨年の冬、きみと別れ」(中村文則著/幻冬舎、1365円、提供写真)

 【本の話をしよう】

 『掏摸〈すり〉』が米ウォールストリート・ジャーナルの2012年ベスト10小説に選ばれるなど、いま海外で注目を浴びる芥川賞作家、中村文則さん(36)。純文学の印象が強いが、新刊『去年の冬、きみと別れ』ではミステリーに挑戦した。今までの自分の枠にとどまることなく、その先にあるものを目指して走り続ける。

 昔からドストエフスキーやカフカなど、海外文学に影響を受けてきた。それだけに、「海外での評価はうれしい」と語る。「米国に行ったときに、『こういった作品は読んだことがない』と言われたんです。合理主義の米国では、翻訳はお金がかかるため、よほどの独自性がないと出版されない。自分が書いてきたのは普遍的、本質的なこと。それは国内でも海外でも関係ない。今まで通りのものを突き詰めて、僕にしか書けないものを書いていこう、と改めて思いました」

 すでにゲラの段階で英訳オファーが来たという今作は、ミステリー仕立て。「グイグイ読める大人のミステリーに仕上がっていると思います」

惰性にしたくない

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