「世の中にはいろんな人がいて、僕自身がまだまだ狭い世界しか知らないと思い知らされました。『魔法使い』なんて言い方は適当ではないと感じた。30歳で童貞であっても、悪いことでも何でもないんです」。遼太郎を演じるにあたっては、型にはまった『魔法使い』像に変に縛られることなく、自分なりに考え、感じたままを表現することができた。気がつけば、眠っていた演技力を存分に引き出してくれた心の師匠、若松孝二監督(1936~2012年)が教えてくれたことを実践していた。「自分なりに感じたことを演じる」。正統派二枚目役者は、どんな魔法を使って変身して見せてくれるのだろう。11月9日公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:瀧誠四郎/SANKEI EXPRESS)
■みつしま・しんのすけ 1989年5月30日、沖縄県生まれ。2010年に舞台、ジャン・コクトー作「おそるべき親たち」で俳優デビュー。主な映画出演作は、12年「11・25自決の日~三島由紀夫と若者たち」、13年「おしん」など。姉は女優の満島ひかり(27)。
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